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日々

どうでもいいことを


by 日々

20161203 地方でこじらせている若者を救うのは大人の大切な役目



昔、昔、十代の頃。

絵やイラストの世界に憧れて、デザイン系の短大に小論文で入った。
そんな世界に行きたいことを周囲に言う勇気もなく
受験の直前まで看護系に行くということにしてあった。

そんなわけで実技もまったく練習しておらず
推薦入試ギリギリの一ヶ月間、学校で一番嫌われている先生に小論文を見てもらい
(先生は嫌われていたけど一番腕は確かだと思った)
なんとか入学できた。

デザイン系の学科なのだから、
きっと刺激的な出会いや前衛的な授業がまってる!
と思っていたのだが、現実はそう甘くない。
だって、私の選んだ学校は県立の小さな学校。東京の学校とは違うのだ。
地味な基礎学習を机の上で学び、課題に追われる日々。
一学期中、決まった友達も作れなかった。

本屋でデザイン系の雑誌や音楽雑誌をみて
華々しく活躍する人々に勝手に嫉妬するような
勘違いしたヤツだった。
絵を描きたい。何かを作りたい。
そんな欲求をどこにぶつけて良いかわからなかったのかもしれない。

そんな時、東京からUターンで帰って来た30歳手前の人に出会う。
というか、何かの紙媒体で面白いことをしている大人がいる事を知り
絵を見て欲しいとメールしたのだ。

その人はデザイン業をしながら、
音楽やら造形やらアートに近い活動をしている人だった。
その人に絵を見てもらい、いっぺんに世界が広がった。

自分のやっている事は無意味ではない。
自分の憧れている世界は、確実に同じ空の下にあり
自分が向かえばそこに行ける。
そんなことを教えてくれた。
ありがとう。knipper。

こんな風に、地方でこじらせている若者を救うのは
大人の大切な役目だと思う。

私もいつか、そんな役をこなせたら嬉しいな。

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by korimagiya | 2016-12-04 18:40 | 絵と日常